建設会社の原価を見ていくと、多くの会社で 外注費が大きな割合を占めています。
会社によって差はありますが、
- 多いときは 70%程度
- 少なくても 50%以上
というケースも珍しくありません。
つまり建設会社では、外注費の管理がそのまま利益に直結すると言えます。
しかし実際の現場では、
- 外注の使い方が現場ごとに違う
- 日当と請負が混在する
- 請求書がまとめて来る
といった事情もあり、外注費の管理があいまいになりやすい部分でもあります。
建設会社の外注にはいくつかのパターンがある
外注といっても、実際にはいくつかのパターンがあります。
専属に近い外注
特定の会社や職人に継続的にお願いしているケースです。
たとえば
- 塗装
- 足場
- 内装
- 解体
- 防水
など、ある程度固定の外注先がいる会社も多いと思います。
この場合は
1日いくら × 日数
という形で請求が来ることが多く、ほぼ毎日現場に入ることもあります。
スポットの外注
必要なときだけ声をかける外注です。
この場合は
- 日当でお願いする
- 工事単位で金額を決めて投げる
といった形になることも多いでしょう。
外注費が管理しにくい理由
外注費の管理が難しい理由はいくつかあります。
例えば
- 外注の職人が複数の現場に入る
- 同じ週にいくつもの工事を掛け持ちする
- 請求書がまとめて来る
といった点です。
例えば、
- 今週はA現場とB現場に入っていた
- でも請求書はまとめて1枚
というケースも珍しくありません。
こうなると、あとから振り分けようとしても分からなくなることがあります。
外注費は「原価の中心」
建設会社における原価では
- 材料費
- 外注費
- 重機レンタル費
- 車両費
- 工具備品費
といった数字がありますが、実際には 外注費が原価の中心になることが多いです。
そのため、
- 外注費がどの工事にかかっているのか
- 日当なのか請負なのか
- 工事ごとの原価はどうなっているのか
といった情報が整理されていないと、
利益の見え方があいまいになります。
外注費と工事台帳の連携
外注費は「工事台帳」とつながっているか
外注費を管理するうえで大切なのは、どの工事にかかった外注費なのかが分かる状態になっていることです。
しかし実際の現場では、
- 外注の職人が複数の現場に入る
- 同じ週にいくつもの工事を掛け持ちする
- まとめて請求が来る
といったことも多く、外注費を工事ごとに整理するのが難しい場合もあります。
そこで実務上よく行われるのが、請求書に工事名を書いてもらう方法です。
例えば、
- ○○マンション塗装工事
- ○○店舗改修工事
といった形で、ざっくりでも工事名が書かれているだけで、
- 工事台帳
- 工事ごとの原価
- 月次の数字
といった整理がかなりしやすくなります。
完璧に細かく分ける必要はありませんが、どの工事に関係する外注費なのかが分かるだけでも、管理のしやすさは大きく変わります。
工事台帳と外注費がつながると何が変わるか
外注費が工事台帳とつながると、
- 工事ごとの原価が見える
- 月次の数字が分かりやすくなる
- 利益の偏りに気づきやすくなる
といったメリットがあります。
逆に、
- 外注費だけ別で管理している
- 工事との紐づけがない
という状態だと、数字の意味が見えにくくなります。
よくある管理のつまずき
外注費の管理でよくあるのが、
- 工事名が統一されていない
- 請求書に工事名が書かれていない
- 工事台帳と数字がつながっていない
といった状態です。
こうした状況では、
- 工事ごとの原価が分からない
- 月次の数字が読みづらい
- 決算や工事経歴書の整理が大変になる
といった問題が起きやすくなります。
まとめ
建設会社では、原価の大きな割合を 外注費が占めることが多くあります。
しかし外注の形は
- 専属に近い外注
- スポットの外注
などさまざまで、管理が難しくなりやすい部分でもあります。
だからこそ、
外注費だけを単独で見るのではなく、
工事台帳などの工事情報とつながった形で整理しておくことが大切です。
外注費の管理が整うと、
- 工事ごとの原価
- 月次の数字
- 利益の見え方
も整理されやすくなります。
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