決算変更届の時期になると、毎年慌てていませんか。
工事経歴書を作ろうとして、
数字が合わない。
工事情報が足りない。
資料を探し回る。
提出作業そのものよりも、その前段階で時間がかかる。
私自身、決算変更届を作成する中で強く感じたのは、大変さの原因は「提出手続き」そのものではないということでした。
違いを生むのは、日常の整理のあり方です。
月次整理とは何か
ここでいう「月次整理」とは、毎月試算表を作ることだけを指しているのではありません。
決算変更届や工事経歴書を作るときに、
- 工事経歴書と財務諸表の数字が整合している
- 工事別売上の総額が説明できる
- 工事情報が整理された状態で把握できている
そうした状態を、毎月少しずつ整えておくことを意味しています。
税務上数字が合っているだけでは足りません。
建設業の手続きでは、数字と工事情報がつながっていることが求められます。
月次整理で整えている3つのこと
① 工事別の売上を把握している
決算書上の売上高が合っているだけでは、工事経歴書は作れません。
どの工事の売上がいくらだったのか。
その合計が決算書と一致しているか。
少なくともその説明ができる状態にしておくこと。
高度な原価計算でなくても構いません。
工事単位で把握する視点があるかどうかが重要です。
② 外注費と工事の関係が整理されている
建設業では、外注費が大きな割合を占めることが多くあります。
外注費の総額が分かるだけではなく、どの工事に関係する支出なのかが整理されているか。
決算変更届や経審を見据えると、外注費と工事とのつながりを説明できる状態であることが安心につながります。
③ 工事情報がまとまっている
工事名、工期、請負金額、元請・下請の区分。
これらが点在していると、工事経歴書を作る段階で必ず立ち止まります。
数字と同じくらい、「工事情報」が整理されていることが重要です。
数字と工事情報は、別々のものではありません。
建設業では、この二つが常につながっています。
決算変更届が楽になる理由
月次で整えている会社は、決算変更届の時期になっても慌てません。
特別なことをしているわけではなく、日常の中で少しずつ整えているだけです。
工事経歴書を作るために一から思い出す必要がない。
数字の整合を、まとめて確認する必要がない。
その違いが、「毎年大変」と「毎年淡々と終わる」の差になります。
事務体制や書類管理を整理したい場合は、建設業現状診断で確認できます。
大切なのは、提出の瞬間ではなく日常
決算変更届は年に一度の手続きです。
しかし、その準備は一年かけて積み重なっています。
後回しにしない仕組みを持つこと。
数字と工事情報が自然につながる状態をつくること。
それができていれば、手続きは特別なイベントではなくなります。
日常の整理は地味ですが、確実に、翌年の自分を楽にします。
日常の整理は、難しいことではありません。
何を押さえておくべきかを知っているだけで、負担は大きく変わります。
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